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4月9日(月)



Kodak プロ・トライX400

わたしが報道写真に興味を持ったのは「ハゲタカと少女」という写真を見てからだと思う。
この写真は、写真のノーベル賞と言われるピュリツァー賞を受賞した。
しかし受賞とほぼ同じくして、「なぜこの少女を助けなかったのか」という
批判が世界的に起き、撮影者であるケビン・カーター氏は、その後自殺した。

昨日の情熱大陸は、宮嶋茂樹氏というひとりの報道写真家だった。
宮嶋氏の撮る写真は、芸能スクープから戦場写真と幅広い。
また、自分の写真を「金のために撮る」と言い放つ。
報道写真そのものが賛否を呼ぶように、報道写真家の在り方も賛否を生む。
たぶん、昨日の放送もそうだろう。複雑な思いで見るひともいたはずだ。
わたしは、宮嶋氏の言葉に素直にうなずくことばかりだった。
戦場や被災地で被害を受けたひとにも構わずカメラを向ける。
それは被害者の気持ちを踏みにじる行為にも見える。
だがしかし、伝えるために淡々と写真を撮る。
それが、このひとたちの仕事だ。

彼がいまいちばん撮りたい被写体は「ビンラディン」。
しかし、ビンラディンを撮るならば、死を覚悟しなければならない。
「たとえば、ビンラディンを撮ってもいいけど、あなたは殺されてしまう。
 しかし、写真とカメラを残してやると言われたら撮りますか」
というインタビューに、「殺されるなら撮らない」と答えていた。
「生きる」ことを前提に「撮る」という信念を感じずにはいられなかった。
『残(遺)す』ことより『記録』することを選んだ、ということだろうか。
死んだら写真は撮れない。シンプルだけど、とても大事なことだと思う。

故橋田信介氏の形見分けのライカで撮った写真も紹介されていた。
戦地への仕事依頼がないという宮嶋氏に、
取材陣は「そのライカで『平和な日本』を撮るというのはどうですか」と提案する。
それに対し、「陳腐ですね」とポツリと答えたのも印象的だった。
そのライカで撮った写真の数が少なかったのは残念だが、
構図がやはりジャーナリストだと思わせるものばかりだった。
ライカを愛用している写真家とは違う目線に、大変興味深く思った。

本当は入れないのに、どうしても写真を撮りたいからと、
某宗教団体の記者会見に堂々と、
しかし“しれ~っ”と入って行った姿を見て笑ってしまった。
さすがプロだと思った。どんな手段を使ってでも自分のモノにする。
また、そこで撮った写真は、他の記者団とのそれと少し違った視点から
撮っていたものだった(宗教団体と一緒に記者団に対する皮肉めいた写真だった)。
宮嶋氏は、こういう戦い方をするのだなあ。


ちょっと前に同じ番組で取り上げていた梅佳代さんとはやはり全然違う。
もちろん、アラーキーや森山大道とも全然違う。
『伝える』という手段は同じなのに、こんなにも違う写真って、やっぱりおもしろい。
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| Nikon FM3A | 23:43 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

陳腐ですねっていうの
すげーグっときた
あれはないわーと思った
ないわってのはダメってことじゃなくて
それ言われたらもう
あーたごめんなさいしか言えません
的な(笑

あと↓のねこかわいい・・・(うっとり

| のっさん | 2007/04/10 00:41 | URL | ≫ EDIT

ねぇ。わたしも「陳腐ですね」て言うの聞いたあと、ニヤッと笑ってしまったよ。なんていうのかしら、さすが最前線で物事見てるひとのセリフだなあって思ったんだよね。

ニャンですカー猫大人気!かわいいよねぇ。また逢いたい…(笑

| きよ | 2007/04/10 19:13 | URL | ≫ EDIT

こんばんは。
連絡ありがとう~、助かりました。笑
興味深く、見ました。
普段、デジ一で連写している宮嶋氏と、
ライカを使っている、
宮嶋氏は、どんなカメラ使っても、
宮嶋氏は宮嶋氏だなって思いました。
「ステージの裏手でタバコを吸っている、
おねーちゃん撮りたいなぁー」って。
最高です。

私の視点と全く正反対の彼には敬服します。
びくびくしていない、彼がうらやましいです。

「ハゲタカと少女」の論争はすごかったですね。
撮った後、すぐに追っ払ったとのことですが、
写真だけで判断してしまう、
世論と前後関係を知っている、
当事者しかわからない「溝」は、
決して埋まらないのだと思いました。

写真は情報をコントロールするのでしょうね。

| larn | 2007/04/10 21:47 | URL | ≫ EDIT

念のため、早めにメールしといてよかったよ(笑

ホントにねぇ、そのセリフは芸能スクープをモノにするそのひとそのものって感じよね(笑。やー、ホント見て良かった。ブログ読んだり写真見たりして結構好きだなーと思ってたんだけど、ますますこのひとのこと好きになった。これから追っかけるよー(笑

「ハゲタカと少女」、いまでもたまにネットで見ます。道徳の授業にも使われているみたいね。なぜ助けなかったのか、ギャンギャン騒ぐ人間は『偽善者』なのかなあとも思った。だってあの写真は、当時の内戦の姿を物語っているもの。それだけでじゅうぶん価値があるのにねぇ。安全な場所からギャンギャン叫ばれても、ねぇ。

| きよ | 2007/04/10 22:34 | URL | ≫ EDIT

「ハゲタカと少女」が賞を取った時のこと覚えてますよ。話題になりましたね。

ベトナム戦争の時裸で逃げる少女を正面から撮った写真がありました。確かその写真もピュリツァー賞だったと思います。
その少女が何年か後に元気な姿でTVに出ていました。もういいお姉さんになっていましたが。
それを見てホッとした覚えがあります。

情熱大陸は録画しましたがまだ見ていません。
後ほどゆっくり見ます。

| ドラ猫66 | 2007/04/10 22:44 | URL | ≫ EDIT

>ベトナム戦争の時裸で逃げる少女を正面から撮った写真

分かります!これも衝撃的な作品でした。そうですかー、少女は生きていたんですね。初耳です。そして嬉しいです。

30分でまとまってるけど、宮嶋さんはそれ以上に見たいひとでした。ご覧になった感想、聞かせてくださいね。

| きよ | 2007/04/10 23:51 | URL | ≫ EDIT

その批判をした人々は点でしか事実を判断しないのだね。

だってその情勢を知りもしないでのうのうと消費生活をしている人々より、その情勢を世界に知らしめようとした彼は評価されるべきだし人間としても素晴らしいのに・・。
助けるという行動に出ないことが罪なら、いま世界中でおきている悲劇に気づいていても何もできないわれらは罪人ってことになるよね。
そんなこといったら戦場ジャーナリストは助ける人々がいっぱいだよ(て子供じみた反論)。

写真は1コマを切り取ってるだけで
助けるべき対象はもっとたくさんいるし伝えたいメッセージはもっと大きいだろうになぁ。

| みぃのり | 2007/04/11 14:41 | URL | ≫ EDIT

2時間世界平和について演説するより、たった1枚の写真が物語ることってたくさんあるような気がするよね。

西原理恵子という漫画家の元ダンナの鴨志田さんも報道写真家だったのだけど、アザラシのタマちゃんに住民権を与えるニュースを見て「世界にはそんなもん与えられない子ども達がたくさんいる!!」って怒ったり、ドッグフード食べて「コンゴで食べた難民食よりうまいじゃねぇか!!」って怒ったりしてた。平和なところにいる人間じゃ気づかないこと、最前線にいるひとたちはたくさん知っているんだろうなあって思う。普通の心臓じゃ、絶対成り立たない職業だもん。

あの世界的な批判は、結局ただの弱いものいじめだったのよね。どうして『認める』ことができないんだろうね。

| きよ | 2007/04/11 23:46 | URL | ≫ EDIT

初めまして!情熱大陸から飛んできました!!

ハゲタカと少女の写真は構図がうますぎましたからね。
ホントはハゲタカと少女はかなり距離が離れていたと言いますけど、結局はどうだったんだかv-16

写真から真実を見いだすことは出来るんでしょうか。。。

| 黒パグ | 2007/04/12 03:29 | URL | ≫ EDIT

はじめまして!コメントありがとうございます^-^

写真を見るかぎりでは、距離はありそうでしたよね。でも、おっしゃるようにあの構図でしたから、批判も起きやすかったのかもしれません。撮影したあと追い払い、少女はよろよろと歩いて立ち去ったそうですが、そのあとのことは分からないようです。また、撮影者も撮ったあとは、木陰で涙が止まらなかったといいます。

内戦の恐ろしさと同時に、見ただけで決めつけることのこわさを知りました。いつでも忘れられない一枚です。

| きよ | 2007/04/12 18:26 | URL | ≫ EDIT















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